自宅から30分以内でOK 明日にもできる「超近場」ワーケーションに挑戦

テレワークの普及により、休日に旅行先に滞在しながら仕事をする働き方である「ワーケーション」が注目を集めるようになりました。

都心部の混雑を避けつつ、お出かけ先でリフレッシュしながら働ける……というのが大きなメリットですが、「そもそも旅行に行くのが大変」「せっかくの旅行先で仕事するなんて」と、ワーケーションに魅力を感じつつ実践できない人の声を耳にすることも少なくありません。

もっと手軽に、簡単な方法でワーケーションのメリットを得られたら……。そんな願いをお持ちの方におすすめしたいのが、自宅の近所で仕事場を変える「マイクロワーケーション」です。

発案者の大嶋佑典さんによる「気持ちがいい場所ならどこでもいい」「行くのに負担にならない場所で働けばいい」マイクロワーケーションとは、いったいどんな働き方なのでしょう。大嶋さんにその魅力を聞き、なるモ編集部のメンバーがマイクロワーケーションにチャレンジしてみました。

大嶋佑典さん

大嶋 佑典(おおしま ゆうすけ)さん ワーケーション実践者、デザイナー。過去にパナソニックによるデザインスタジオ「FUTURE LIFE FACTORY」に所属しており、「マイクロワーケーション」に関するアイデアは在籍時に発案したもの。サーフィン、スノーボードといったアウトドアが好きで、趣味を介して出会った友人との時間を大事にしたい気持ちが、アイデアのきっかけになったのだとか。

本田

本田 「なるモ」編集部。普段はマーケティングの担当だが、なるモの企画では過去に行ったアイキューブドシステムズVR会議など、チャレンジ系企画に参加しがち。

「平日、近所でちょっと足を延ばして働く」ライフスタイル

——大嶋さんが発案された「マイクロワーケーション」とは、そもそもどういった働き方なのでしょうか。

大嶋佑典さん
大嶋さん

本当にシンプルな言葉にすると、「遠出してやるのではなく、近所でやるワーケーション」のことです。

一般的なワーケーションとは、「休日に足を運んだ旅行先で、観光を楽しみつつ仕事をするもの」とされています(※)。とても魅力的な試みですが、お金も時間もかかるし、そもそもそんな気軽に旅行できたら苦労しないですよね。普通の人だったら、「せっかく珍しい場所に来たから、遊びに行こう!」ってなっちゃうと思うんです。

そんなワーケーションに対して、旅行のような遠出をしなくても、平日に近所でちょっと足を延ばして、場所を変えて働くのが「マイクロワーケーション」です。

※ 一般社団法人日本ワーケーション協会による「休暇活用型ワーケーション」の説明より。同協会によって様々なタイプのワーケーションが定義されているものの、本記事における「ワーケーション」は最もメジャーかつ一般的なイメージに近い「休暇活用型ワーケーション」を指すものとします

本田
本田

マイクロワーケーションでは、どんな効果が得られるのでしょう?

大嶋佑典さん
大嶋さん

ワーケーションでは、働く人のストレス軽減や活動量の増加、メリハリのある働き方の実現といったメリットが得られるとされています。一方のマイクロワーケーションは、ワーケーションほど大きな効果は得られないものの、同じ効果を小さなコストで小さく得られる、というイメージですね。

ワーケーションと真イクロワーケーションの違い
大嶋佑典さん
大嶋さん

そして、マイクロワーケーションの「働く場所」は、働くことが許されるのであればどこでもいいと思っています。

僕が個人的に好きなのは、平日の河原ですね。自宅の近くに大きな川があって、一時期はよく河原のベンチで仕事をしていました。あとは、午前中に近所を散歩しながらスマホでメールをチェックして、その日のタスクの洗い出しをしたり。

本田
本田

そうか。パソコンでやらないといけないことだけが仕事じゃないですからね。

大嶋佑典さん
大嶋さん

河原でなくても、近所の公園だって大丈夫です。子どもが遊んでいたり、近所のご夫婦が散歩していたりと、いつも歩いている場所でも平日は雰囲気が全然違ったりするんですよ。こういった新しいものに触れて心が動かされることがインスピレーションのきっかけになって、仕事に良い影響を与えてくれることもありますからね。

テレワーク普及も、「余暇に仕事が持ち込まれる」状況に

——大嶋さんがマイクロワーケーションを発案されるまでには、どういった経緯があったのでしょうか。

大嶋佑典さん
大嶋さん

僕が「ワーケーション」という働き方を知ったのは、2016年頃だったと思います。しかし、当時これに注目しているのは会社の経営者やフリーランスの方ばかりで、「楽しそうだけど、僕みたいな会社員じゃ無理だよね」と思っていたんですよ。

それとは別に、当時ぼんやりと考えていたのが、「これからの働き方は、効率化ではなく余暇の過ごし方が重要になるだろう」ということでした。僕は「サードタイム」(※)と呼んでいるのですが、職場でも家でもない「サードプレイス」を大切にするように、仕事や家庭のためではない、何もしない「余暇の時間」をもっと大事にすべきじゃないか、と。

そんな頃にやってきたのが、2020年の新型コロナウイルスの流行でした。

※ 大嶋さんが過去に所属していたパナソニック社FUTURE LIFE FACTORYが発案した、自宅や職場以外の場所で過ごす、余暇の時間のこと

——「ワーケーション」という言葉が認知されるようになったのも、その頃でしたよね。

大嶋佑典さん
大嶋さん

そうですね。テレワークが爆発的に広まって、これで「余暇を大事にした働き方」が実現できると思ったのですが……現実に生まれたのは、「本来だったら余暇だった時間に、さらに仕事が持ち込まれる」という状況でした

本田
本田

確かにそうでした。リモートで働くようになり、移動時間が無くなったぶん「違う人とのミーティングが立て続けに2本入っている」とか「定時を過ぎても、自宅でだらだら働いてしまう」なんてことが起きがちだった記憶があります。

Panasonic「FUTURE LIFE FACTORY」Webサイト

▲Panasonic「FUTURE LIFE FACTORY」Webサイトより。マイクロワーケーションとは、「ちょっとそこまで、手軽で気軽なワーケーションによる『はたらいきかた』改革」とのこと

大嶋佑典さん
大嶋さん

自分でワーケーションもやってみたのですが、テレワークが当たり前になっても、一般的な会社員ではまだまだ難しかった。そこで、「豊かに過ごすなら、時間の使い方を変えないと!」と改めて思ったんですよね。そこで、多くの人の生活にフィットする働き方や時間の使い方を考えるようになりました。

本田
本田

そこで、マイクロワーケーションのアイデアが生まれたんですね。

大嶋佑典さん
大嶋さん

それまでも自宅で働く日は河原を歩きながらアイデアを練ったり、近所のカフェで仕事をしたりしていたんです。そして、たぶん人によっては僕と同じような働き方をしている人もいる。この「自分が快適な、気持ちがいい場所で働く」という体験に名前をつけよう、と。

マイクロワーケーションは、僕としては「ワーケーションの一種」というよりも、「新しい働き方のスタイル」だと思っているんですよ。「自分の気持ちのいい場所を探して、そこで働く」ことを通して、自分らしい時間の使い方をすることのきっかけになったらいいな、と思っています。

気持ちよく働けるなら、自宅のベランダでもOK

——これからなるモ編集部のメンバーがマイクロワーケーションを実践してみようと思っています。働くための場所ってどうやって選ぶのがいいと思いますか?

大嶋佑典さん
大嶋さん

乱暴なことをいうと、自分がしっくりくる、気持ちがいい場所であればどこでもいいんですよ。強いて条件をあげるなら、「無理せずに行ける場所」でしょうか。自宅から30分以内で行ける場所、とイメージするといいと思います。

でも、「出不精だから、30分も移動するのは嫌!」という人は自宅の近所でもいい。逆に歩いたり移動したりするのが好きな人は、もっと遠くまで足を延ばしてもいい。そこも含めて「無理せず行ける場所」なんですよね。

——具体的に、おすすめのスポットはありますか?

大嶋佑典さん
大嶋さん

これも、自分にあった場所を選ぶのがいいと思います。僕は屋外が好きなので河原によく行きますが、近所の公園でもいい。会社のルールで許されるのであれば、カフェのような商業施設でもいい。

ちなみに、いちばん簡単に足を運べるおすすめのマイクロワーケーション向けスポットは、「自宅のベランダ」です

本田
本田

なるほど……! 開放的で気持ちがいいし落ち着ける、かつ無理せず行ける場所。条件がすべて揃っていますね。

ベランダでマイクロワーケーションのイメージイラスト
大嶋佑典さん
大嶋さん

マイクロワーケーションの場合は、無理して目的地で長時間働かなくてもいいと思っているんですよ。自宅で仕事をしている格好のまま出かけて、目的地で5分とか10分くらい働いて、気分転換ができればOKなんです。気分転換できれば、帰ってきてからの仕事で良いパフォーマンスがあげられるようになりますから。

本田
本田

そういった理由も込みで「無理せず行ける場所」なんですね。慣れてくると、「どこでも働けるじゃん!」って気持ちになりそうです。

大嶋佑典さん
大嶋さん

そうなんです。マイクロワーケーションは「本格的なワーケーション」の予行演習になるのもうれしいポイントだなと思っていて。

仕事って「机と椅子と、作業のために十分な環境が整っていないとできない」ものだと思われがちです。もちろん職業や業務内容によってはそういった場合もありますが、仕事の中にはスマホやパソコンがあればなんとかなるジャンルの作業もありますよね。

そうやって、仕事を自宅やオフィス以外の場所でやってみると「あれ? 自分ってオフィスじゃなくても働けるな?」ってびっくりすると思うんです。そうすれば、次は会社の人と一緒にワーケーションに出かけてしまえばいい。

——「仕事は、自宅かオフィスでやるもの」という固定概念から開放される瞬間ですね。

大嶋佑典さん
大嶋さん

その体験が、本当に大事なんです。どこでも仕事できることがわかれば、これから先、自分の働き方を考え直すきっかけにもなりますよね。なるモ編集部の皆さんも、マイクロワーケーションを通してそういった気付きを得ていただけたらうれしいです。

本田
本田

お出かけして働くのが楽しみになってきました! ありがとうございます!

編集部のマイクロワーケーション、どこでやった?

——ということで、今回はなるモ編集部の3人に、各々の気持ちがいいと感じる場所でマイクロワーケーションを実践してもらいました。

登場人物

林正寿

林:「なるモ」編集長で、当Webサイトを運営する株式会社アイキューブドシステムズの執行役員・CSO。日常的にオフィス、自宅以外の場所で仕事をしており、言葉を知る前から「マイクロワーケーション的なもの」を実践していた。

田中

田中:入社1年目で、営業部所属。オンライン・オフライン問わず先輩の商談に同席したり、提案資料を作ったりするのが普段のお仕事。マイクロワーケーションで出かけた先では議事録をまとめるといった作業に時間を使った。

杉本裕基

本田:前半から引き続き参加。マイクロワーケーションで出かけた先ではプロモーションの戦略や当Webサイトの企画出しなどを行った。

——皆さんそれぞれ、どんな場所をワーケーションスポットに選ばれたのでしょうか?

本田
本田

私は自宅近くの川沿いにあるベンチと、同じく近所にある公園に行きました。暖かくて天気がいい日に実践できたので、とても楽しかったです!

公園でマイクロワーケーションをしている写真

▲編集部・本田によるマイクロワーケーションの模様。自前のタンブラーを持ち込んで、なかなか快適な様子です

本田
本田

どちらかというと、気に入ったのは公園の方でした。メール対応とかマーケティングのアイデア出しをやったのですが、目に入ってくる景色が新鮮で。長時間働いたわけではなかったですが、とてもいい体験でした。

最初に行ったのは公園ではなく川沿いのベンチの方だったのですが……実を言うと、こっちは思ったほど感動できなかったんですよね。

林正寿

話を聞く限りいい感じですが、どうしてでしょう?

本田
本田

「行くのが負担に感じない場所」を選んだ結果、いつも行っている場所を選んでしまったんです。たぶん非日常感が足りなかったんだろうな、と。

加えて、川の向こうに並んでいるオフィスビルや住宅を見ながら「ここでみんな働いてるんだなぁ……」って我に返っちゃって。散歩するときに気持ちがいい場所と、働く時に気持ちがいい場所って違うのかもしれないです。

川の向こうにオフィスビルや住宅が建ち並ぶ写真

▲編集部・本田が思わず「我に返った」景色はこちら

“田中
田中

公園によっては、ベンチだけじゃなくて机が用意されているのもうれしいですよね

本田
本田

そうなんですよ! 公園のほうが落ち着いて仕事ができたのは、それも理由かもしれないです。ベンチだけだとどうしても膝の上にパソコンを置かないといけないのが大変なんですよね。

——本格的にベンチでも働けるようにするなら、膝上テーブル(※)のようなグッズを用意するといいかもしれませんね。

※ ソファーや椅子に座る際、膝の上に置いて簡易的な作業スペースを確保できる机のこと

“田中
田中

そういえば、林さんは社内の打ち合わせに参加するときはいつも「膝上にパソコン」ですよね。大変だったりしないんですか?

林正寿

大変だけど、もう慣れました。私は普段からあちこち場所を変えて働いているので、膝上パソコンのほうが楽なときがあるんですよね。

——そんな林さんは、近所のお寺を働く場所として選ばれたそうですね。

林正寿

ご住職が知り合いで、普段からいつもお世話になっているんです。お寺の事務室にお邪魔して仕事をさせてもらったんですが、静かだけど、水が流れる音や木の葉の音が遠くから聞こえてくる、本当にいい環境で。パソコンを開いて仕事をしている私の隣で、ご住職がお塔婆(とうば)を作っているんですよ

お寺の画像

▲編集長・林がお邪魔したお寺の様子

お寺(本堂)の隣でマイクロワーケーションをしている様子

▲仕事は、お寺(本堂)隣のご住職の自宅兼事務所の一室をお借りして行ったそう

“田中
田中

これはすごい。リラックスできそうですし、なんなら快適すぎて仕事をする気にならなそうな……。

林正寿

積みがちなタスクをまとめて消化したり、役員として来季の目標を立てたりと、慌ただしく仕事をしているときとは全く違う頭の使い方ができました。よかったなぁ。

本田
本田

今回の企画に限らず、林さんはいつもオフィスと自宅以外の場所で仕事をしているイメージなんですよね。

林正寿

そうですね。近所のカフェとか河原とか、会社と自宅以外の場所で働ける場所をいくつか用意しています。これまでもいろいろな場所で働いてきましたが、お寺はそのどことも違う雰囲気でしたよ。

——田中さんは、本田さん同様に近所の公園に出かけて実践されたそうですね。

“田中
田中

近所に大きな公園があるので、そのなかで場所を転々としながら仕事しました。

林正寿

確か、オンライン開催した社員総会の日にやってましたよね?

“田中
田中

そうなんです。公園からの参加なので帽子を被ってラフな服装で行ったら、オンラインで話した人から「どうしてそんな格好なの?」と聞かれました。初めて会う方も多かったので、会話のきっかけになってよかったです。もちろん、会議に参加するときは周囲に人がいない場所を選ぶようにして……。

公園でマイクロワーケーションをしている様子

▲編集部・田中のマイクロワーケーションの様子。散歩中のご夫婦や幼稚園児がたびたび通りかかる、飽きない環境だったそう

本田
本田

私は事情を知っているので、田中さんの様子をカメラ越しに見ながら、「あっちも天気よくて気持ちよさそうだな〜」と思ってました。

“田中
田中

気持ちいいし、公園にいろいろな人がいる様子を見られたのも印象に残っています。公園で仕事をしていると、散歩中の人が挨拶をしてくれたり、ベンチで隣に座った人が話しかけてくれたりするんですよね。僕は普段から新幹線で隣に座った人とよくお喋りするんですが、街の人から公園の話が聞けたのも良かったなぁ。

林正寿

お寺にも、朝から井戸端会議をしているお母様方がいましたよ。普段と違う行動をするだけで、近所で生活していても自分とは違うタイムラインで生活している人と会えるんですよね。

仕事の内容や気分、時期に合わせてスポットを使い分けたい

——実際にマイクロワーケーションを実践してみて、普段の仕事にはどんな影響がありましたか?

本田
本田

場所を変えることによるリフレッシュ効果とか、家の外で働くことで「ちょっと歩く」習慣ができるのがとてもよかったです。なのですが、今回の体験で「場所を変えて仕事する気持ちよさ」を知ってしまったので、自宅とかオフィスとか、改まった場所でがっつり机に向かって作業するのが辛くなっちゃって……。

“田中
田中

あぁ……。なんとなくわかる気がします。

本田
本田

なので、今でもちょこちょこベランダに出たり、家の中で場所を変えたりして仕事をしています。午前中と午後で、家の中でも部屋を変えてミーティングに出たりして。家の中でも場所を変えるだけでだいぶ違うんですよ。メリハリもつくし、頭の切り替えにも役立っていると思います。

——では、田中さんはいかがでしょう。

“田中
田中

公園はとても気持ちよかったんですが……どうしても「外ではできないこと」が気になってしまったんですよね。例えば僕の場合、リモートで社外の方との商談に参加することが多いのですが、これをやるなら完全にセキュリティが守られている環境じゃないとどうしても難しいな、と。

田中の荷物

▲編集部・田中の荷物(一式)

——そうですね。仕事内容によっては、完全個室の環境を作るために家か自宅でやるしかない。

“田中
田中

加えて、自分は手書きのメモとかをたくさん取ったりするので、仕事中は手元に道具をたくさん広げておきたいんですよね。外で働いてみて、「環境が整っている場所」のありがたみを感じることもありました。

本田
本田

確かに。「大きなモニター」って、圧は強いですが、仕事内容によってはめちゃくちゃありがたいんですよね。

——やはり仕事や作業内容によって、やはり向き・不向きがあるかもしれませんね。

“田中
田中

そして、これは林さんに聞きたかったのですが……。外で仕事しているのって、会社的にどうなんでしょう。社員総会に参加したときは話題になって終わりでしたが、「真面目に働いてない」って思われないかなとか、どうしても心配になっちゃって。

林正寿

そんなもん、アウトプット出せば問題ないでしょう。トラブルを起こさないっていうのは前提だけど、無理して会社に来て、ボロボロになりながら仕事するくらいだったら、1日2時間だけ集中して、他の時間はリラックスして仕事するほうが全然いいと思う。場所にもこだわりはないし、結果が出るのが一番ですよ。

——そんな林さんは、お寺で働いてみて新しい発見はありましたか?

林正寿

私は、自宅の周辺で「働くための場所」の選択肢を7つくらい用意しているんですよ。家の中でも3箇所くらいあって、「打ち合わせのときはここ」「じっくり考えたいときはここ」みたいに使い分けているんです。

なので、自宅もオフィスもあくまでも選択肢のひとつ。今後はそこにお寺も加えて、今日の仕事や気分、コンディションに合わせて場所を使い分けていきたいなと思いました。

本田
本田

そうですね。最初は気持ちよく働いていた場所でも、そのうち慣れてありがたみを感じなくなることもありますから。

林正寿

あちこちで働いていると、「街中って、意外と働く場所が多いんだな」ということに気付くんですよ。そういう「気持ちいい場所を探す」ことも楽しみにしながら、マイクロワーケーションを実践できると素敵ですよね。

——皆さん、今後もお気に入りの場所を見つけてマイクロワーケーションに取り組んでみてください。ご協力ありがとうございました!

文:伊藤 駿 イラスト:かざまりさ 編集:黒木 貴啓/ノオト、本田・木崎/なるモ編集部

※ 自宅やオフィス以外の場所で仕事をする際は、所属先と働く場所のルールを守り、十分なセキュリティ対策の上で行ってください。

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