仕事先での初の飲み会 全部ChatGPTにプランを決めてもらった ‐計画編‐

Webメディア「なるモ」も動き始めてから1年。まだまだオフラインで会ったことのないメンバーがいるので、なるモ編集部で初めて全員参加する飲み会を開くことになった。

その幹事の役目を仰せつかったが、みんなが喜ぶようなお店やあいさつの内容を考えるのはなかなか骨が折れる。しかも参加者は10人、役職も年齢もバラバラ。

部長がVR空間で自らキツネ娘になるような風通しのいい編集部だから、きっとどんな店でも楽しんでくれるとは思う。とはいえ、きちんとみなさんの期待に沿ったお店も用意したいところ。一体どうすれば……?

そこで最近話題の対話型AI「ChatGPT」の力を借りることに。「何を食べたいか」「場所はどこがいいか」といったリクエストを参加者から募り、それらすべてを完遂できるプランをChatGPTと一緒に探ってみることにした。せっかくなので乾杯や席の位置、締めの挨拶もぜーんぶAIに考えてもらおう!

果たしてみんなが喜ぶ飲み会は実現するのか。ChatGPTとの挑戦が始まった。

もくじ

・「ChatGPT飲み会」のルール

・リクエストが無理難題すぎる件

・開催エリアと料理のジャンル決め

・ChatGPTは幹事の迷いを晴らす、優秀な壁打ちパートナー

・実在しないお店を平気で教えてくる

・有料版の「ブラウジング検索機能」で打開なるか

・最終候補の2つをChatGPTに審判してもらう

・ChatGPTと幹事をやるのは全然あり

「ChatGPT飲み会」のルール

まずは今回の飲み会の概要と、ChatGPTに幹事をどのように手伝ってもらうのか整理してみた。

・参加者は10人

・対話型AIは、OpenAI社による「ChatGPT」の有料会員版(AIモデル:GPT-4)

・飲み会の日時と予算は先に参加者同士で決める

・なるモ編集部の内6人に次のリクエストを募り、ChatGPTとお店を決めていく

  ①どんなご飯を食べたいか

  ②どんなドリンクを飲みたいか

  ③開催場所はどのエリアがいいか

  ④飲み会で「NGなこと」は何か

・当日の「席順」「乾杯のあいさつ」「困ったときのトークテーマ」「締めのあいさつ」もChatGPTに決めてもらう

・幹事をChatGPTに手伝ってもらうことは参加者全員知っている

あらためてChatGPTとは、アメリカのAI開発企業であるOpenAIが開発する対話型AIだ。

チャット形式の画面に質問を入力すると、文章生成AIがまるで人間との会話のように答えを返してくれる。2022年11月末に発表されてからわずか5日でユーザー数100万人を突破し、その文章のクオリティの高さと自然さにSNSでも大きな話題となった。

無料版のChatGPTにはAPIに「GPT-3.5」と呼ばれるAIモデルが用いられているが、今回の飲み会では2023年3月にリリースされた「GPT-4」モデルを実装した、有料版「ChatGPT Plus」を幹事のお供にする

GPT-4はGPT-3.5よりも学習能力が向上し、文脈を理解する力も強化されたことで、より自然な会話ができるようになっているという。

なお筆者は、今回の企画でようやくChatGPTを触り始めたズブの素人。熟練者からすると質問の投げ方や機能の使い方に「もっとこうすればいいのに!」とヤキモキするかもしれないが、何とぞご容赦いただきたい。

リクエストが無理難題すぎる件

さて、ChatGPTと飲み会のお店を探していく。

なるモ編集部の6人に開催場所や飲み食べしたいメニューの希望を募ったところ、以下の回答が返ってきた。

開催場所や飲み食べしたいメニューのリクエスト表

▲なるモ編集部メンバーからのリクエスト

……ちょっとわんぱく過ぎやしませんか??

開催場所はなんとかなりそうだけど、お肉系から洋食にお刺身と、料理の方向性がぶれぶれ。飲み物に至ってはクラフトビールに手作りジンジャエール、日本酒に梅酒と、振れ幅がエグいことになっている。今から宅飲みに切り替えてもいいだろうか。

しかも追い打ちをかけるように、開催日時が平日のお昼に決定してしまう。

編集メンバーにはお子さんがいる方も多く、夕方以降や休日はどうしても難しいとのこと。こればっかりは致し方ないが、平日お昼に10人で飲み会できる、お肉とお刺身とクラフトビールと手作りジンジャエールと日本酒も提供している――そんな酔狂なお店が都内に実在するのだろうか?

しかし、幹事一人であれば投げ出したくなる難題に、いろんな打開策をもたらしてくれるのがChatGTPのよいところ、のはず。ひとまずリクエストから、①開催エリア、②お店のジャンルは何がいいか相談していくことにした。

開催エリアと料理のジャンル決め

まずは場所からだ。それぞれのリクエストを合わせると、JR山手線圏内で、東京駅近辺で、横浜駅へアクセスのいい駅だったら問題なさそう。

教えてもらった場所にお店が全然なかったら困るので、これらの条件を満たす「飲み会におすすめなエリア」はどこか、ChatGPTに聞いてみる。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲品川駅と新橋駅をおすすめされた。なお、今回ChatGPTには「クライアントとの飲み会」という体で聞いてみた。

すごい、ものの数十秒で返してくれた。なんとなく品川は候補にあがってくると思っていたが、新橋は発想になかったので早速助けられる。そういえば東海道線とか京浜東北線とか通っているもんね。

幸先のいいスタートに安心しつつ、どんどん進めていく。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲こういう気さくなやり取りが楽しい。

難関の1つめ、料理のジャンルだ。「美味しいお肉」「洋食(イタリアンかスパニッシュ)」「低カロリー」「お刺身」というバラバラな要望を満たすジャンルって、何があるのだろうか。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

なるほど、イタリアンかスパニッシュのお肉料理店で、鮮魚系のメニューも出しているところを探せばいい、と。確かにこの路線で行けそう、ChatGPTさんグッジョブ!

3番「高級な和食レストランまたは割烹」も、お刺身やドリンクのリクエスト「梅酒」「日本酒」も満たしてくれそうで惹かれるが、クラフトビールも手作りジンジャエールも出すところなんて滅多になさそうなので、早めにあきらめることにした。

そして最大の難関、飲み物のリクエストである。無茶振りであることは自覚しつつ、全ドリンクを飲めそうなお店はないか聞いてみたところ……。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲行けるのだろうか……?

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲ChatGPT「お店による」

結論としては「お店によるから各メニューを事前確認するのがいい」という話だった。せ、正論すぎる……。

でも同時に示してくれた、「クラフトビール、手作りジンジャエール」は特にお店のこだわりに左右される、という意見はごもっともだ。確かにこれらが置いてあれば、比較的ほかのドリンクも提供されていそうな気がする。

つまり、①新橋駅か品川駅の周辺で、②イタリアンかスパニッシュのお肉料理店で、③クラフトビールと手作りジンジャエールを提供しているお店をChatGPTさんにリストアップしてもらい、あとは鮮魚と梅酒とスパークリングワインとレモンサワーと日本酒をできるだけ多く置いているところを選べば、多くの要望満たすのではなかろうか!?

だんだんお店の方向性が固まってきた。

ChatGPTは幹事の迷いを晴らす、優秀な壁打ちパートナー

お店探しに入る前に、小さな悩みが2つあったので聞いてみることに。

1つは「コースにすべきか」「アラカルト(単品注文)にすべきか」だ。

コースだと予算を管理しやすいので幹事としてはすごく楽だが、ここまでみんなのリクエストがバラけていると、単品で注文したほうがみんな好きなものを飲み食べできていい気がしてくる。うう、どっちがいいのだろう……。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲コースとアラカルトのメリット、デメリットを公平に並べてくれた。

なるほど、コースだと「参加者が同じ料理を楽しめる」という視点はなかった。それにアラカルトだと確かに料理の到着時間がバラバラになって、不平不満が出る可能性があるかも。どちらがいいと断言されたわけではないが、それぞれの利点と欠点をあげてもらうだけで「今回はコースにしよう」と一気に決断できた

もう1つの迷いは、「個室・半個室にすべきか」という点。

リクエストでは6人中2人が「席が狭いところ」「騒がしいところ」がNGで、1人が「できれば個室」を希望していた。

しかし平日のお昼、お店によってはテーブル席さえ取れれば騒がしさはなんとか回避できる気もする。であれば個室の縛りをなくして、探せるお店の選択肢を増やした方がいいような気もする。ねぇChatGPT、どうしよう?

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

特に「プライバシーが守られ」という一言が響いた。お互いの話が聞き取りやすいかどうかばかり気にしていたが、酔っ払ううちに外に漏らしたくない話をこぼしてしまうことは十分にありうる。仕事先での飲み会でプライベートな空間はとても重要だったことを思い出し、個室・半個室を優先することに

このほか、ここには書ききれないほど悩みが発生したのだが、その都度ChatGPTに聞いてもらってなんとか事なきを得たのだった。

思い返せば幹事って、あちらを立てたらこちらが立たずで、どれを優先すべきか判断できずに「迷っている時間」が多い。いつでも相談できる相手がいたらいいのだけど、遅い時間は難しいのはもちろん、「この程度のことをいちいち聞いていたら迷惑では?」と二の足踏むこともしばしばある。

でもChatGPTだったら、24時間いつでもどこでも気軽に相談でき、すぐさま複数の視点から意見を打ち返してくれる。この壁打ち役として決断を早めてくれるのがめちゃくちゃ助かり、お店が決定する前から「ChatGPTは幹事のパートナーとして使える」と早くも確信したのであった。

幹事の悩みを聞いてくれるChatGPTのイメージイラスト

実在しないお店を平気で教えてくる

しかし、いざお店探しとなるや事態は困難を極める。これまでの話し合いをもとに、

①新橋駅か品川駅の周辺にある

②火曜日の13時~14時30分に営業している

③イタリアンかスパニッシュのお肉料理店

④クラフトビールと手作りジンジャエールを提供している

⑤個室もしくは半個室がある

こちらの条件に当てはまるお店をChatGPTにリストアップしてもらい、ほかのリクエストをできるだけ満たしたコース料理を提供している店に、10人予約できないか聞いていく……これが筆者の導き出した勝ち筋だった。

手始めに5軒以上あげるようお願いすると、おお、スラスラと店名と特徴を並べてくれる。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲なんだかそれっぽい店名と情報が書き込まれていく。

おしゃれな感じの店名に期待が膨らむ。

ここから1軒ずつ確認していくぞ、と検索してみるが……あれ? 出てこない。出てきたとしても大阪とか見当違いの場所にあったりで、新橋にも品川にもそんな名前のお店は1軒も存在しない。

条件を少し変えてもう一度リストアップしてもらったが、やっぱりヒットしない。ある店名に至っては風車の画像しか出てこなくて「どういうこと?」と狐につままれた気分だった。

Google検索結果の画面キャプチャ

▲怖いよ。

そう、ChatGPTはうそをつくことがある

前提として、ChatGPTは「質問に対して正しい答えを返事する」AIではない。Web上から大量のデータを学習し、その中からテキストを組み合わせて「それっぽいことをしゃべる」のが本質だという。

そのため学習データから引っ張ってきた情報が不正確であっても、画面上ではあたかも正しいように返事してしまう、という弱点を抱えているのだ。

さらに本末転倒だが、ChatGPTは「お店探し」がとりわけ苦手とされている。主な理由は次の通りだ。

・そもそも2021年9月までの情報しか学習していないため、最新情報やトレンドに関する質問には答えられない

・場所やジャンルの学習量が限定的なので、質問した場所・ジャンルによってうまく対応できないことが多い

(参照:矢内東紀[2023]『ChatGPTの衝撃』実業之日本社)

リアルタイムでそのエリアの最新情報を必須とする、お店探しという分野においては圧倒的に不向きなのだという。それでも何とかなるんじゃないかとこの企画をスタートさせたが、ここまで堂々とうそをついてくるとは……。

しかし、ここで「AIは無能だ」と怒ってはいけない。公式のヘルプページには「不正確な応答が生成される場合があります」とあるし、ChatGPT自ら回答に「これらのレストランは仮想のもので、具体的な店舗名や特徴は私が創作したものです」と明らかなエクスキューズを加えることもある。

弱点を理解した上で「うそをつくこともあるよね」と、回答に対するファクトチェックを心がけながら、向こうが答えやすいように工夫して対話していくのが、ChatGPTといいプランを練り上げていくコツなのだと思う。

ChatGPTはウソをつくことがある

有料版の「ブラウジング検索機能」で打開なるか

無料版ならここで手詰まりだが、有料版では「Webブラウジング機能」のベータ版が先行的に利用できる。

通常のChatGPTは2021年9月までのデータしか参照できないのに対し、Webブラウジング機能をONにすると、Webにアクセスして最新の情報を取り入れながらチャットで回答してくれるのだ。

つまりChatGPTが、「食べログ」や「トリップアドバイザー」といった飲食店情報サイトから最新のお店情報を検索しながら答えてくれるようになる。これならきっと実在するお店をリストアップしてくれるはず。期待を込めて質問してみると……。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

ちゃんと実在するお店をあげてくれるようになった! 架空のお店を延々と探させられていたさっきの時間に比べると、まともに対話できている安心感がすさまじい。

しかし結論から言うと、この「Webブラウジング機能」、お店探しにはまだ実用的でなかった。理由は次の通りだ。

・回答にかかる時間がいちいち長い。場合によっては5分以上かかったり、途中で回答を断念してしまうケースもある

・「営業時間は確認できていません」というように、指定した条件を省いて探し当てたものをリストアップしてしまう

・いざお店を1つ1つ見ても、昼営業がなかったり駅から徒歩500メートル以上と遠かったり、条件に合わないお店ばかりだった

悔しいが、現段階のChatGPTに複数の細かい条件でお店を探してもらうのは現実的ではない、と判断。お店は「食べログ」や「ぐるなび」などの飲食店情報サイトで探すことにした。

最終候補の2つをChatGPTに審判してもらう

「飲食店情報サイトすげぇぇぇぇ!!!」

深夜にPC画面の前で叫んだ。

希望するエリア、料理のジャンルを専用の検索窓に打ち込み、「個室・半個室」にチェックを入れるだけで、求めていたお店の情報が瞬時に出てくる。「理想の飲食店探し」のためにUIが最適に設計されており、さっきの悪戦苦闘がうそのように候補が見つかっていく。餅は餅屋に、とはこのことだ。

それでも先程の①~⑤の条件を満たすお店は簡単には見つからず、調整を余儀なくされた。平日お昼に10人予約できる個室を備えた、クラフトビールも手作りジンジャエールも出せる肉料理屋なんてやはり無理があったのだ。

最終的に、山手線の浜松町駅と五反田駅近くに1軒ずつ、希望に近いお店を見つけた。ChatGPTに聞いたところ、どちらの駅も開催場所のリクエストには当てはまるという。

そういえば浜松町って、なるモ編集部の本社があるところだ。オフィス近くで飲み会を開くのは味気なくないか。念のためChatGPTに尋ねると、概ね問題ないと背中を押してくれた。これまでの文脈を踏まえて答えてくれるので、いろいろ話が早くって助かる。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲ChatGPTはこれまでの文脈を踏まえているので、事細かに説明しなくてもこっちの意図を汲み取って回答してくれた。すごい。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲相変わらず、こうした些細な悩みにも答えてくれる。

しかし、候補の2軒がどちらも同じくらい魅力的で激しく悩んでしまう。ChatGPTになるモ編集部のリクエストと、2軒それぞれの概要を箇条書きで伝えて、最後の審判をしてもらうことに

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲なるモ編集部のリクエストと情報と一緒に……

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

▲お店のメリット・デメリットを提示し、ChatGPTにどっちのお店がいいか聞いてみた。お店が特定できる情報は、ここでは伏せている。

ChatGPTの返事 ChatGPTの返事

▲ChatGPTの返事。

すごい、ちゃんとリクエストの要件をすべて踏まえて、2軒それぞれの良さを整理してくれた。でも、飲み物を優先するなら浜松町のお店、食事を優先するなら五反田のお店、と結局答えは平行線のままだ。もうちょっと粘ってみることに。

ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ ChatGPTとのやりとり画面のキャプチャ

なるほど、いろいろ両者のメリットは提示しつつも、仕事先との快適性というアドバンテージを考えると、完全個室がある浜松町のお店に利があり、との意見だった。

これには異論なし。ということで、今回の飲み会は浜松町のお店、ビアレストラン「Ottotto BREWERY 浜松町店」さんの「ランチ限定 ビアチキンのローストプラン」に決定ー!!

「Ottotto BREWERY」公式サイト

「Ottotto BREWERY」公式サイトより

ChatGPTと幹事をやるのは全然あり

長い戦いとなった……。

うそをつかれたり、結局は飲食店検索サイトを使ったりもしたが、率直な感想としては「一人だけ飲み会の幹事を任されてしまったら、ChatGPTを頼ったほうがいい」という結論だ。

細かい条件のお店探しには、現時点で有料版のブラウジング機能を使っても適していなかったが、開催エリアやお店のジャンルについては説得力のある選択肢をすぐに提案してくれた。GPTに相談しながら日時、ジャンル、人数、個室・半個室の有無あたりが決まったら、一般的な飲食店サイトから探すとかなり効率がいいだろう。

何よりも、どんな些細(ささい)な悩みも24時間いつでも打ち返してくれるのが本当にありがたかった。選択に悩んだ場合、それぞれのメリット・デメリットを多角的にあげてくれるので、「実はどちらを選んでもそんなに結果が変わらなかった」ときに背中を押してくれ、迷う時間を大幅にカットしてくれる。

経験もないのにいきなり幹事を任されて途方にくれている人は、無料版でもいいのでChatGPTに壁打ち役をお願いするのをおすすめしたい。

そして最後の最後に、懺悔したいことが……。

この飲み会が終わってから気づいたのだが、実はChatGPTの有料版には、5月6日より「食べログ」のプラグインが提供開始されていたのだ。

食べログを運営するカカクコムのプレスリリース画像

▲食べログを運営するカカクコムのプレスリリースより

どういうことかというと、ChatGPTでこのプラグインを有効にするだけで、「食べログ」でネット予約できるお店をチャット形式で検索できるようになるのだ。試してみたところ、目当てのお店を出してもらうには質問の仕方に工夫が必要だが、先程のように昼に営業していないお店がリストアップされるなんてことはなく、「Webブラウジング機能」より非常に確度の高いお店をあげてくれた。

この機能に早く気づいていれば、もっと効率的にお店が選べたはず……自分の情報弱者ぶりを悔いるとともに、有料版と一緒に幹事をやる方はぜひ利用してみてほしい。

次回、<当日編>となる後編記事では、実際にお店で飲み会を開いた模様をお届け。乾杯のあいさつの文章や座席の位置もChatGPTと決めていったが、果たして参加者の反応はどうなるのだろうか……?

取材・文:取材・文:黒木貴啓/ノオト アイキャッチ:サンノ 編集:本田・木崎/なるモ編集部、伊藤駿/ノオト

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